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『レディ・ベス』再演熱望者による自己解釈

数年前の舞台オンリーで無配した時の原稿が出て来たので公開します。

当時は本当にレディ・ベス再演望みすぎていたなぁ、と。。。

10月からの再演、楽しみです。

 

 

 2014年9月。愛知県名古屋。中日劇場。私は覚えています。東宝さん、レディ・ベスでターンテーブルが使えるなら、2015年レミゼでもそれを使いなさい!!!!新演出版のアンジョルラスの逆さ吊りどうにかしなさい!!!!!と思ったことを。忘れるものですか。

 そんなわけで、私がレディ・ベスを観た際(というかまだ始まってすらいない)に最初に思ったことは、ターンテーブルに対する憎しみやら嬉しみやら期待やらの折混じった感想でした。

 その後も、舞台上で作られていく物語はびっくりするものばかり。主にクールヘッドね。まさか東宝さんの舞台に半裸男が出てくるとは。(褒め言葉です)

 ロジャー・アスカムの語りから始まり、レディ・ベスがエリザベス1世になるまでのこの物語。あっという間に終わってしまいました。終演後には、本当にあと何度も観たい!再演早よ!!!!って思いました。

 さて、この舞台、レディ・ベス。実はハイライト盤CDが発売されているんですね。(どうせだったらせっかくの世界初演だし、エリザみたいにフルで出してくれても良かったのに。いくらでもATMになりますよ)このハイライト盤のCDを何回も聴くことで、私は、ただ一度しか観なかったこの舞台の自己解釈を深く深く掘り下げることができました。そして、今となっては、その自己解釈をタラタラと人に説明し無駄に観劇をおすすめする(再演決まってないけど)レディ・ベス再演熱望者過激派となってしまいました(笑)

 さてと。前置き(長い……)はこの程度にして、私が幾度となく知人に喋ってきたレディ・ベスの自己解釈を書くこととします。

 私がレディ・ベスを勧める上で根本的に揺るがない理由があります。それは、私にとってレディ・ベスは私たちの世代(大学生とかそこらへん)に向けたメッセージを含んでいる作品であるということ。あらすじを読んでもらえると分かるように、これはエリザベス1世の成長の物語です。その物語に出てくるロビン・ブレイクという人物はただ単に、レディ・ベスの恋人役としての人物ではないと私は感じています。彼は彼女に他人の目など気にせず、男装をして町に行くことを教えます。彼は彼女に王女という肩書きを一旦捨てて自由に生きることを教えます。ベスはずっと父親のような王にはなれない、自分にはアン・ブーリンの血が流れているから自分も彼女のようになったらどうしよう、など様々なコンプレックスを抱えて生きてきました。それを拭い去り、立派な女王になるように道標を示してあげたのがロビンだったのです。私たちの世代の多くの人は自分は誰なのか、自分には何ができるのか、そんなベスに似た悩みやコンプレックスを抱いていると思います。なんていうんだっけ、こういうの。倫理でやりましたよね。確かアイデンティティの拡散。ロビンはそんなアイデンティティの拡散を人生は一度きりだから自由に生きるべきだということ、周りのことなど気にしなくていいことを教えてくれることで、うまく収束させてくれる人物です。ロビンっていう人物はきっとベスの道標だけでなく、私たちの道標にもなってくれているんじゃないかな、と私は感じています。だから、私は同年代の子にこの作品を勧めているのです。

 そして、私たちの道標になってくれている人物はロビンだけではありません。キャット・アシュリー夫人の歌う大人になるまでに、という曲。この曲すごくいい曲です。大人になるまでにたくさん悩んでたくさん恋してそしてまたたくさん悩んで……でもそれがあるからこそ大人になれる。そんなことを教えてくれる曲です。彼女もまた、私たちの世代の大きな道標となってくれているでしょう。

 更に、ブラッディー・メアリーさん。メアリーさんは、道標というか人生こんなもんよ、っていうのを上手く表現している人物だと思います。きっと、彼女死ぬまで悩みに埋もれた人物だと思います。だって、想像妊娠したし、旦那に逃げられるし、挙句の果てには癌に身体を蝕まれているわけですし。人生色々あるよ、きっと最後まで悩みはつきまとうよ、そんなことを示唆している人物だと私の眼には映りました。

 以上が私がレディ・ベスを強くお勧めする絶対に揺るぎない理由、そして自己解釈でした。この作品、人生について多く教えてくれる作品だと感じています。だからこそ再演強く希望しています。もう一度人生について歌ってください、ロビン先生。

 最後に重要なキーワードである星占いについて書きたかったんですが、無知すぎて何も書けませんでした……。いつか徹底的に調べ上げてpixivにでも投げたいですね。いつになるのでしょうか。

 このレディ・ベス布教本を読んで少しでもレディ・ベス観てみたいなぁ、と感じてくれた方がいたら嬉しいです♪

 ここまで、長々とおつきあいいただき、ありがとうございました!